田中産業の持っているモノ(技術)を活かして、何か社会の役に立てることをしたい。
そんな想いから私たちが最初にはじめたことは、点字印刷でした。
点字=視覚障害者用という概念をなくし、点字と墨字(活字)を
併用した冊子をつくることにより、健常者の方も視覚に障害をお持ちの方も、両者が同じ製品を使えることを可能にしました。
作成にあたり、多くの視覚障害者の意見を取り入れています。
健常者にはたくさんの絵本が発行されているのに、視覚障害者向けの絵本はほとんどない状態(当時10数種類)でした。
そこで「視覚障害を持った子供でも選ぶことができるぐらいの種類の絵本を!好奇心旺盛な子供たちに好きな絵本を!」とはじまったUD絵本センターで、一年に2種類ずつ点字付き絵本を発行。
今では14種類にも増えています。
また、3年前より大手出版会社も発行に加わり、今では3種のメジャーなタイトルの点字付絵本(「きかんしゃトーマス」「ドラえもん」「シロクマちゃんのホットケーキ」)が本屋さんの店頭に並ぶようになりました(計17種類)。
これにより、点字付き絵本のジャンルでは約40%のシェアを占めております。
また、毎年点字付カレンダーを製作し全国の盲学校へ寄贈も行っています。
UD絵本センターの「点字付絵本」は視覚障害者が触って理解できるように、点字と絵を分かりやすいよう線画で表現しています。
また、文章と絵は墨字とカラー印刷で表現しているために健常者のお子様にも分かりやすくなっています。
健常者と視覚障害者が一緒に楽しめる絵本づくりを、これからもすすめていきます。
当社工場のスローガンは「地元に開かれた工場に……」。
技術力や環境面、そして地域との交流を評価され、当社工場は「豊かな彩の国づくりの協力者(パートナー)」
として「彩の国工場」に指定されました。